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番外編③
【栄之助と黄瀬櫻子とスケッチブック】
ここは、 北川総合病院 特別室。
栄之助は車椅子に乗り、窓からみえる
風景をみながら、感性豊かに絵を描いている。
ボールペン一つだけの。。。 絵を。。。
コンコン ノックする音
ドアを開ける一人の女性が。。。
「 英ちゃん!! 」
暖かみ溢れる雰囲気の女性がそこには居た。
栄之助
「 ははははは。 ばれたかぁ。。 ださいな。
σ(゚∀゚ )オレ。」
栄之助を抱きしめた女性。。。
栄之助も力を込めて精一杯抱きしめた。。。
櫻子の眼から雫がポロポロ溢れる。。
やがて櫻子は身体をゆっくり離す。。
栄之助は櫻子の瞼にかかる雫を拭う。。
ゆっくり眼を開ける櫻子。。
二人は視線が合うとゆっくりと唇を重ねていた。
唇もゆっくり離れてゆく。。
栄之助
「 相変わらず。泣き虫だなぁ。。
大丈夫かょ? 子育て出来てんのかぁ?
つーか。。 しまったあ。 昼顔だなあ。」
櫻子
「 シングルだから昼顔じゃ有りません!!
息子はバスケットマンよ❤(ӦvӦ。)
がんばってるわよ〜。 」
栄之助
「 ははは。 カッコいい 👏👏
倅もバスケットやってんだあ。 」
櫻子
「 スポーツって 素晴らしいよね。
爽やかだよ。 」
栄之助
「 康ちゃんから聞いたんか? 」
櫻子
「 違うよ。 愛寿から聞いたんだ。
どうして。。 いっつも教えてくれない!
いっつも いっつもカッコつける!! 」
栄之助
「 櫻には 櫻くらいには カッコつけると
か、させてよぉ。 意地だよ! 」
栄之助はスケッチブックを広げていた。。
櫻子
「 カッコいい♡♡♡ 凄い 綺麗な絵だね。」
栄之助
「 趣味だよ。
完成したら櫻子にやるよ。 待ってろ 」
栄之助は、スケッチブックを櫻子あてに郵送した
あと。。 容態が急変している。。
櫻子の手元に届く頃には、、、 居ないのだった。
スケッチブック。
そこには 桜の木下で穏やかに笑う綺麗な櫻子の
肖像画が描いてある。。
桜を基本に色々な事を絵にして描いてあった。。
ただ、一番最後のページはデュランタの華の絵。
※ 貴女を見守るとゆう花言葉あり。。
スケッチブックは 淡い恋の思い出。。。
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