入学式

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こんにちは。俺の名前は如月湊、図書委員長だ。 今現在進行形で入学式真っ最中。俺は役員席でじっとしている。 「神道進。生徒会会長をしてる。よろしく」 と会長が挨拶する。一瞬目が合ったのは気のせいだと思いたいけどすごい目を合わせようとしてくる。やめてくれ。 そうすれば凄い歓声が会場に響く。 仮にも男子校でよくそんなに高い声出るよね、毎回凄いと思うよ俺は。 続いて段に上がったのは副会長。 「副会長の白石巴です。一緒に1年間いい学校生活にしましょう」 そう言ってニコリと笑う。今日もお美しい笑顔ですね。親衛隊は骨抜きにされている。 その次、会計。 「会計の未来祐だよー、ヤりたい子は好きに来てねー♪」 風紀が怒りそうなことを普通に公衆の面前で言う会計。彼もちらっとこっちを見てまた向き直った。俺はあいつに生粋のヤリチンってあだ名つけてる。 「菊池綺羅と」「空でーす」「「書記の双子でーす!よろしくねー!」」 なんだろう、君たち読みにくい。まあ可愛いからいいんだけれども。 その5人の自己紹介が終わると風紀委員長が段に上がった。 「風紀委員長の永瀬隼人だ。会計の様に風紀を乱すことのないようよろしく頼む。」 とぎろり会計を睨んだ。 「こわー」 なんて会計は悠長なこと言ってるが。 そして俺たち委員長の番が回ってきた。そう、俺は思うのだ。ていうか何故みんな敬語を使わないのかと。 いやまあ役職的には偉いけど、公衆の面前では普通に使うくね? 俺の番が回って来て、しっかり中学校の時の委員長の記憶を呼び覚まし、挨拶をした。 「図書委員長の如月湊です。図書室は土日と水曜日以外は空いているので是非来てください。一年間よろしくお願いします」 と笑って壇上を降りていく。こんな感じだったよね。 ところで自分には義兄がいるのだが、そいつがカメラを向けてきてうざい。かなり今中指を立てたいのを抑えている。 次は保険委員長だ。 あの子は色々噂があるが毎回ヤった後のガチムチが人を掘ることがなくなるとか。 そんだけいいってことなんだろうね。まあしたいとは思えないけどね……。紹介を聞いていれば 「な、お前あれ探してくれたか?」 と隣に座る体育委員長が話しかけて来た。 「え?あー…、あったあった。今度持っていく」 別に危ない物とかじゃないけどね? 本だ。彼の読みたがっていた本は貸し出し中だったため俺が預かっておいた。 「助かる。じゃ次俺だから行くわ」 と俺の頭をガシガシ撫でて行った。 よめない… まあそんなこんなで入学式は無事終わった。 
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