ワンコヤンキーきゅん

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図書室にて俺は受付をしながら本を読む。そうしていれば急に勢いよくドアが開く。 「!!!師匠!!!」 とパアッと顔を明るくする男。なんだっけ松坂なんとか。  「…図書室では静かに」 俺は人差し指を自分の唇にあてた。全く、ちゃんと静かにしないと出禁にするよこいつ。 「はっはい!!」 とだいぶ小声で言う。いや…そこまで静かじゃなくてもいいけどさ。 「ししょーって2のSだったんすね!今度遊びに行くっす!」 「来なくていい」 と俺はニコッと笑う。て言うかどこ情報だよそれ。 「松坂くんねー、俺は別に強くないし慕われる意味なんてないんだけど」 「松坂じゃなくて成実って呼んでくださいっす」 と少しむくれる。むくれたいのは俺だバカ。あと俺は人のことあんま名前で呼ばないんだってば。ガチ早く破門させろ。 次の日や、そのまた次の日。こいつずっと追いかけてくる。雪とは違った系統の犬だ。 だ、だる!!
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