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神楽坂朔side
確かにあの本を読んでて主人公が誰かに似てるなとは思ったのだが…まさか如月とは…
でも確かに、可愛い所はあるよな。
と如月の頬をつつく。
「あに。」
「むにっむにだな」
「デブつった?」
「言ってねえ…」
だがこいつはモテるのだ。イケメンホイホイとはまさにこいつのこと。
会長に会計に図書副委員長に転校生二人に、風紀委員長に保険委員長、学校1の不良と言われる1年に...多分俺が知らないだけでまだまだいるだろうな。
一応非公認の親衛隊もある。
彼は自分でもわかっていないのだと思う。『なぜこんなに好かれるのか』と。多分何人かからの好意はわかっているのではないか?如月もきっとそこまで鈍感ではないのだろう。
「如月さ」
「何?」
「もし仲良い人に告られたらどうする?」
「急だな。まあ…ちょっと考えるかもね。」
悩んだ素振りをあまり見せずに如月はそう言った。
「考えるんだ」
「仲良い人でしょ?すぐ断るのはない。まあ雪とかだったら今現在も保留中だし。」
「へ~、え!?」
今なんかすごい事言わなかったか?驚いて色塗りが線からはみ出る。
「え?いや雪は今の関係で満足そうだしね」
と色を塗りながら笑う如月。
「ふーん…?そう言うもんか。」
俺は少しよくわかってないが返事しといた。好きな人だったら恋人になりたいって思うのが普通なんじゃないか?
副委員長と如月の間には何かと色々あるのではないかと思う。どういう関係なのか、気になるけど、詮索はしたくないから黙ってた。
如月は俺にとってどういう人なんだろうか……今日は寝れそうにない。
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