体育祭が始まるお

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体育祭は明日。今日は前日準備。生徒全員で準備してる。 俺ははしごに乗って花飾りをつけている。 「届かん…」 と、プルプルしながら上に手を伸ばす。花飾り最後の一個だしはしごの高さ変えるのめんどいしそのままでいっか… 「う、わ」   グラッとはしごが揺らぎ俺は体勢を崩した。 あ、やばい、落ちる。 「っ………」 「もお、危ないなあ」 痛みはなく、温かい、人の体温に包まれている。 「あ、会長…」 「おにーちゃんでしょ」 とにこりと笑って俺をおろす。 「本当、気を付けなきゃだめでしょ?大切な時期なんだから…」   俺の鼻を人差し指でつついてくる兄は少し怒っていた。 「うん……ごめん、ありがと」 そう言えば気を良くしたのかにまっと笑って抱きついて来る。 「…仕方ないなぁ本当湊たんはお兄ちゃんいないとダメなんだからぁ!」 そして可愛い可愛いと言って撫でまわされて髪の毛がぐちゃぐちゃだ。 「ちょっと、まだ終わってないって…」 手に持ってる花飾りを兄に見せれば、 「ほら、肩車してあげる」 と兄はしゃがんで笑う。 「はしごでいいんだけど」 「駄目!!!危ない!!」 「えぇ…」 「ほらはやくっ」 急かすから俺は仕方なく会長の肩に乗っかった。 「よいしょっと」 と立ち上がる。とっさでびっくりして俺は兄の頭皮をぎゅっと握ってしまう。 「いで」 「あ…ごめん」 随分高くなった目線に少したじろぐ。 「いーよ」 兄が許しをくれて、俺は手に持ったままの花を少し腰を浮かしながらつける。 …こんなこと考えてしまうのはいけないんだろうけど会長の首もとにちんこが擦れてなんだか変な気分になる。 ……最近、忙しくて抜いてなかったからだろうか…? 「っ……」 少し手が震える。届いてない訳じゃないけどどうしても気になっちゃって、感じてしまう。 「会長、終わった。終わったから、下ろして…」 「うん、これで全部?」 とバ会長が上を見上げるからちんこがもろに擦れる。肩車一生されたくない……!! 「ぜんぶ、全部だから…」 戸惑いながら、顔に上がる熱を取っ払って俺はそう言う。 「りょーかい」 そう言って兄はしゃがんで、俺をおろしてくれる。 本当に危ない、ガン勃ちしなくてよかった。カーディガンも着ててよかった。丈が長いから俺のちんこは隠れる。 「湊?」 「…ん」 次の所に手伝いにでも言って気を紛らわそうと思っていれば、急に手を掴まれて空き教室に押し込まれた。 ズッと壁と会長に挟まれる。 「な、何…」 「ね、湊勃っちゃったでしょ。」 とニヒルに笑う義兄に俺は硬直した。
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