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「それもそうだけど、2人とも良い先生だけど、 その先生に出会うまで足掻いたのは私!アンタを引きずって連れて行ったのもワタシ!!酷い目にあったアパートを引き払ったのもワタシ!何度も荷物を運ぶために休みを潰してくれたのはピロ!!わたしっ、!わたしが!アンタのためなら自分の生活を、、人生すらダメにしたって構わないって、、それくらいアンタを大事と強く思ってやったこと!その私はあんたのメンタルに引き摺られて案の定、自分の生活もメンタルもめちゃくちゃになった!でも!でもピロが「船ちゃんの後悔しないようにやれ」って言ってくれて、動いてくれて、だから今があるの!私は法律にも病気にも詳しくないけど、ピロが支えてくれたからアンタのことも支えられた!だから顔を会わせることが少なかったとしても、慰謝料を減額とかできなかったとしても、あのアパートから連れ出してアンタを保護させてくれたのはピロなんだから、それを忘れないで!!あたしゃーガッカリだ!!弁護士も医者も仕事だよ!でもピロは損得なしにアンタを救いたい私のためにやってくれたの!!!ピロがそのことでアンタに嫌味や文句を言ったことある?ないでしょう?忘れないで!」 まだ言い足りない。 たぶん、そういうところが妹と成田のネーチャンを遠ざけているフシもあると思う。 どちらかばかりを責められないし、味方もできない。ただ、真摯に生きてゆこうとするなら 私は手を差し伸べるのを止めることは出来ないくらい姉のことも妹のことも愛してる。 成田のネーチャンが言った言葉が本当に忘れられない。 「私は妹を見捨てようと、見切りをつけるつもりだったけど、アンタ(船橋)だけが妹を見捨てなかったし、愛だけで妹を立ち直らせたし、その姿勢がピロさんの協力を得た、アンタが頑張ったんだよ」 泣けた。 言われて気付いたけど、言って欲しかった言葉だったみたい。
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