学生=焼きそばパン好きは嘘である

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学生=焼きそばパン好きは嘘である

よく、漫画や小説の描写で購買で焼きそばパンを買うシーンがあるが……実際買ってるやつあんまり見なくね? そう……そうなのである! 確かに焼きそばパンは美味しいし人気ではあるが 漫画みたいに争奪戦とかにはならない… しかしここに焼きそばパン戦国時代が幕開けるなど誰も想像出来ていなかっただろう…… 「おい、そのナレーションさっきから誰に言ってんだよ!」 「いや、一応読者には伝えとかないとダメだろ?」 「読者? 何言ってんだお前」 小説あるあるの主人公ナレーションをカマしつつ 俺たちは売店へ向かう……するとそこには 「な、なんだ……このカオスは」 「どうなってんだこりゃ?」 本来なら賑やかで終わるはずの売店の前は殺伐としていてもはや、戦国時代のようである。 「おい、何か知ってるか?」 そう俺が聞く 、すると田中は 「たぶん、今日限定焼きそばパンが発売されるからじゃねぇか?」 そういえば今日は年に1度だけ発売される限定焼きそばパンの日だった…… まぁ、俺は完全メロンパン派だけどな! すると田中は、何か肝が座ったように 「佐藤……俺、この争奪戦が終わったら今日の提出の課題するんだ……」 「お、おぅ、頑張れよ……」 そう言うと田中は混沌とした渦の中に巻き込まれていった…… 俺がメロンパンを買い近くのベンチに座っていると、田中が、ボロボロになりながら戻ってきた 手には焼きそばパンを握りながら…… 「俺、買ったんだ……買ったよ……佐藤。」 「お、おぅ、頑張ったな……田中」 そう言うと田中は崩れ落ちた、 一体どんな地獄を味わったんだ……怖すぎて聞けない俺だった。 ちなみにこのあと田中は放課後補習に連れていかれ みっちりしごかれたという……
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