ドロップボックス〜陽が一花と再会するまで〜

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「ただいま」 「おかえり〜陽!成績表は?」 「はい」 「変わらずかえ?」 「うん(笑)」 「ハァ〜何でこの成績で大学行かんがよ?」 「朱美(あけみ)さん、その話はもう…」 「はいはい。あんたを置いて行った母親が知ったら…」 「その話ももうえいよ(笑)それより今日は誰なが?」 「桃ちゃん」 「わかった。行ってくる。桃ちゃん5番?」 「そう」 俺は小学1年の春に母親と一緒に風俗店に住み込みするようになった。父親が夜逃げした後に膨大な借金があることがわかり、幼い俺を残して逃げることが出来なかった母が選択したのが風俗だった。風俗嬢に囲まれた生活は決して平和ではなかったけれど、みんな色んな事情を抱えながらも必死に生きていて優しさで溢れていた 中学3年の時に、母親が客と逃げた時も残された俺を朱美さんが引き取ってくれて、荒れまくった俺に「何年かかっても良いから絶対に高校は行きや!」って言ってくれた。馬鹿だったから4年かかったけど無事に高校合格 22歳の俺は20歳から【癒しの時間】を姉さん達に提供するようになった
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