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結局、雅さんがマウンドの後を継いだ。キャッチャーは、ベンチでひとり休んでいた佑蒲さん。佑蒲さんは左投げでピッチャーやったあと右投げでキャッチャーをやるという、メジャーリーグもビックリの二刀流となった。
珠樹さんの犠牲フライ、桜さんのタイムリーツーベース、蓮沼くんのホームランで5点を追加されたものの、その後は雅さんが落ち着いたピッチング。オフに練習したスローフォークが活きて、緩急の効いた……いや、『緩&すごい緩』の効いたピッチングで試合をまとめた。
攻撃でもだんだんボールが見え始めた土手高OBたち。だんだんと強い当たりが出始め、少しずつ点を返す。
4回終了時で14対4。土手高OBたちが慣れてなかった序盤はともかく、中盤以降は締まった展開になるんだろうな……なんて思ってた矢先。
事件は起きた。
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