第20話 あなたと、未来を思い描いて。

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※  土曜日。今日も今日とて、たのしい草野球。11〜13時まで鶴見の入船公園でバイキンマンズと1試合、14時〜18時まで六郷の土手でスピリットファイターズと2試合。当たり前のように3試合組まれたのである。お馬鹿さんたちめ。  お腹ペコペコのペコでペコ〜ッとしてたら、最近体重が150kgに乗りそうでヒヤヒヤのスピリットファイターズ・渡辺さんが『ご飯奢るよぉ〜』と言ってくれた。文字通りの太っ腹である。お馬鹿さんたちと言ったのを一部訂正します。渡辺さんだけは神です。  片付けそこそこ、着替えもそこそこに、バミャーン西六郷店へ。今日も野球ハイエナどもが大食いバーサーカーに化けるのである。 「うーん、それは確かに良くないねぇ」  さっき神認定した渡辺さんが腕を組み、無い首を捻った。これには俺も神妙な面持ちで、チャーハンをかき込みながら聴くしかない。ちなみにこのあとラーメンも来る。回鍋肉定食も来る。餃子はとっくに食べた。  なんで苦言を呈されたかっていうと、珠樹さんと桜さんが『聞いてくださいよ!』って、俺の進路が何も決まってないのをチクったのである。ひどいよな。乳揉み尻撫で案件だよな。  運の悪いことに、唯一の味方であろう現役のパチプロ(じゆうじん)・スケベ伯爵の席が遠かったことだ。『進路よりチ◯ポだろ、ワハハ』と笑う声は聞こえたものの窮地を救うには至らず。俺は珠樹さん桜さん渡辺さんから集中砲火を喰らうことになった。
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