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「生徒会……?」
「正確には、常任委員って言うんだけどね。下級生でも生徒会の活動に参加できるんだよ。役員だけじゃ手が回らないから、お手伝いするの」
生徒会。その手があったか。激しい肉体労働はないだろうし、学校に関する話題なら誰でも付いていける。それに名前と顔が売れて、多くの生徒と接点を作りやすい。ナンパする時も一から関係を構築する必要が無くなるだろう。
何より、入学式で在校生代表として式辞を述べた、生徒会長の大田 珠樹さんがいる。黒髪ロングにキリッとした目つき、ぷっくりした唇。美貌も兼ね備えながら――おっぱいがすっごいデッカい。おそらく、Fカップ以上だろう。ブレザーの上から膨らみが分かるんだから相当なものだ。これだけの逸材を、俺がチェックしていないわけがないだろう。
ラスボスくらいに思っていた存在といきなりお近づきになれる。この上ない大チャンスだ。逃す手はない。
「私も入ってみることにしたんだけど、まだまだ全然人数が足りないらしくて。矢口くんが来てくれたら、嬉しいなぁ」
「……まあ、俺でいいなら一緒に行くよ」
うのきちゃんの提案に、一も二もなく乗っかった。内心は優勝記念のビールかけ状態だった。うのきちゃんがドン引きすると良くないと思って、返事だけは出来る限りの平静&イケメンボイスを保っておいたけど。
「わぁ、ありがとう。じゃあ放課後、一緒に行こうね」
眼鏡の奥の瞳を細めるうのきちゃん。マジ天使。こんないい子と巡り合えるなんて、やっぱり俺は持ってる男なんだな。
地に足が付いてないような心地のまま、理科室にたどり着いた。今からここにある道具を使ってノーベル賞クラスの発明でもしてやろうか。そんなことを思えるくらいには、気分がポジティブ一色だった。
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