愛しのネコチャン!

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愛しのネコチャン!

「飼い主を、飼い主を呼べええええ!」 今日も今日とて不機嫌なネコチャン。しゃあああ!と自分を抱きかかえた私に威嚇してくる始末。 ああ、神様教えてください。 何故私にネコチャンの言葉がわかる能力を与えたのでしょうか。 そんでもって何で一方通行なんでしょうか。私だけネコチャンの言葉がわかっても、ネコチャンが私の言葉をわからなかったら結局意味はないのではないでしょうか。 「お前に用はない、飼い主という名の我が下僕はどこだ、早く呼べ、呼ぶのだあああ!」 「あの、ネコチャンさん?私のこと今ナチュラルに下僕だって言った?」 「うるさい、喚くな!早く我が下僕を呼ぶのだ!」 「いや喚いてるのはそっち……」 灰色のシマシマ模様のネコチャン。とっても愛らしいネコチャン。大好きなんです、すごく。 でも時々、めっちゃつらい。 ――お願いだよ、美容院行っただけで毎回別人扱いして威嚇してくんのやめてえええ!? 今日も今日とて、愛の猫パンチが痛い!
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