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「お姉さま〜、ってやつぅ? ホントにいるんだな」
三人で喋ってた私たちの横通ったクラスの男子が揶揄ってきた。
ちょっとふざけただけだって、それくらいわかってる。私が笑って流せば済むことくらい。
だけど、自分でもなんでと思うくらいイラッとした。わりと短気なセンちゃんが口開く前に、自分で反撃に出る。
「だったら何? なんか悪い?」
私の極限まで低い声に、彼は目に見えるくらい顔色変えた。
「あ、あ! ゴメン、俺ちょっとした冗談で。悪かった」
真顔で返されて向こうも焦ったみたい。「……別に」ってどっかで聞いたみたいな言葉だけで、私はふいって彼から顔背けた。
女子の先輩相手で何が悪いの!?
誰も応援しろとか喜べとか言わないし思ってもないんだからさ。人のことは放っといてよ!
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