❷ショージキな女💛

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❷ショージキな女💛

首都圏某所…。 知る人ぞ知るアンダーステータス五つ星な💛ホ…、リッチネル❣ そのスーパーバリュールーム…、100号室では、まだメイクラブ前であったが…。 💖💖💖 ”こりゃ、ブラックジョークになっちまったか…。この類相手で、リッチネルとはしまったな…(苦笑)” 「…いや、20分もこっちの無駄話に付き合ってくれて感謝してますよ。根ほり葉ほりですいませんでした」 オレは正直に言った。 誰に…❓ ソファーに収まっているオレの正面…、ビッグサイズのベッドにチョンと浅く腰を下ろした、黒いショルダーバッグを掛けたままの、カオリと名乗る30代後半らしき女に! 「いえ、いいです」 彼女の返答は見た目と掛け合わせたかのような、もろジミであった。 ちなみにここでの、条件反射であろう愛想笑みはちょっと、地味ではなかった…、と感じてしまった。 💖💖💖 それにしても…! なんなんだ、この国は‼ シングルマザーへの公的サポートはもはや溺れた犬をタバコ咥えて見定めって残酷画だ! 異常な物価高、カンペキ完全な実質賃金だだ下げ、隠れ増税のオンパレード、江戸時代還りさながらな税金の年貢化、社会保障ごまかし削減…。 これ、もろシングルマザーをはじめとする現代ニッポン、最先端を突っ走らされてる低所得者・貧困層を小槌でドカンドカンだって! 「あの…、カオリさん…。長くなって済まないが、最後に二つお聞きしたい。このプア・ジャンプ・ジャパワークでこの”仕事”って、収入との納得度合で後悔はありませんかね?」 「えーと、ないですかね、とくに…」 「では、あなた方の”立場”を…、言い方は適切でないかもだけど、生活に困ってる貧困層の需要をビジネスネタとして設けてるプア・ジャンプ・ジャパワークのようなベンチャー分野にも抵抗は…、いいや、ぶっちゃげ言えば、踏んだくられ感という感情はありませんか?」 「別にありません」 彼女はきっぱりだった。 しかしながらだよ…! 強がりをやどしたメンタルがブクブクとかって、ある種の熱は臭った。 なら、ラストクエスチョンだ! 💖💖💖 「カオリさん…、これも失礼ながら、お聞きしたい。推測ながら、プア・ジャンプ・ジャパワークへの納めを差し引いた取り分と比較すれば、同じエッチならマイナーなAV出演の方がワリはいいと思う。そりゃ、晒しリスクはあるだろうが…。そこんとこのチョイス基準はどう捉えていたんですか?」 「私の場合、継続できる方ってことが第一でした。もちろん、顔出しとかやっぱり無理だし」 何とも無難でもっともなアンサーだったわ。 これでオレのインタビューは終わった。 「カオリさん…、ありがとう。いやあ~、中年オヤジのクソ話に付き合ってもらってありがとう。…でさ、今日はベッドインはいいや。ああ、もちろん、約束のお金は支払う。プア・ジャンプ・ジャパワークへも、客とは済んだと伝えてもらって、この部屋の時間調整はこっちで持つし。なので…」 ここでカオリは短い髪を両手で掻き上げて、ジミ女らしくないやや濃艶な目つきでこう突き返してきた。 「”お客さん”…、それって、私、NGってことですかね❓」 「いや、違う…。キミみたいな女性、むしろタイプだよ…。実は…」 ここで彼女はベッドから腰を上げ、オレに抱き着いてきた。 「もう、そっちのお仕事はおしまいでしょ❓取材記者さん…💖」 ドヒャー…、先刻承知だったのか、このオンナ…! 💖💖💖 「モチ、わかるわよ!だから…、今度は私のお仕事ってことなんです💖」 カオリは早くもオレのネクタイを解きにかかってるよ! しかし! オレはその手を両手で優しくつかみ、カオリにこう言った。 「カオリさん、無理することないよ。いいんだ…。ここの費用は勤務先の雑誌社から経費で落ちるし。…今日は貴重な意見ありがとう」 オレは畳みかけるように…、いや違うわ! それって、逃げるようなフレーズだったわ。 実際、彼女はそれ、モロ読みだったし! 「私は今、雑誌社の記者だってことに気づいていながら、アナタにさらけ出して答えたんですよ。ついでにさらけ出しますよ。私、見ず知らずのオトコとココで抱き合うの、一番の楽しみなんで!さあ、さっさと脱いで、アナタも私の前に全部さらけ出し下さいよ!明日の食費にも困ってる哀れなシングルマザーだって凌辱してもいいから~💖』 参った…💦 リッチネル…、リッチに寝るってか…。 その深淵や難し…。 この夜、オレは久々に自分自身へ正直に一人の女性を抱いた。 自分にショージキなオンナを…。 この腐れた世、正直に生きること…、その勇気ある日々の様がどんなのりしろを生んでいるかを実感しながら…。 FIN
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