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❶キョ―キに果てる💖
人は誰も獣のように愛を貪る。
それで、生の泉を沸き立たせるわけで～～❢
ここリッチネル…、かのバブル時に建立を得たガラス張り、バリバリな高層ラブホ～💛
ここでは今日も、十人十色、百者百様の妖しいメイクラブで滴り落ちた愛の艶景色が降臨する…。
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首都圏某所…。
知る人ぞ知るアンダーステータス五つ星な💛ホ…、リッチネル❣
そのスーパー・バリュールーム…、707号室では、ただ今メイクラブ真最中ってことではあったが…。
💖💖💖
”リッチに寝るって!?違うだろ、コレ！”
そんなの、わかってる。
百も承知だ。
しかし、そうでもこうとしかでカラダでの愛っていうカタチは具現を落とせない…。
二人の♂♀は、否応なく此処、今いる一瞬の必然を無理やり肉欲に転化せざるを得ないと…！
💖💖💖
”もうすぐ発射だって時に…、ちょっとボリューム緩めたい気分になるって…‼さすがに…”
”なんなのよ…、ワタシの両耳に入る超ステレオ音声は…‼勘弁してよ…！でもステキ…。ああ…、やっぱ、汚れてるわ。私も今ワタシを抱いてるこのオトコも…。トーゼン、私達にそんな破廉恥極まるお届け物してるあっちの人たちも…”
”勇所高き”❓❓❓…、リッチネル７０７号室のかの夕刻時…。
季節外れの春雷が皮膚レベルでガンガンに刺激してくる絶頂間近な二人へのBGM…。
それはかつてない効果音と例えるほかなかった。
💖💖💖
”カモン！カモン…！いったれ～～”
”きてー❣きて～～❣”
そして、ソレはきた。
二人の計四つの耳…、要は聴覚に到達完了を果たしたと…！
『…テレビをご覧の皆さん…、ついに○○ライナ首都に最終兵器が投下されました…。当局では事態の深刻度を熟慮した結果…、覆い隠しのない事実を即時にお伝えすることを最優先しべきとの判断に至り、電波でこのような映像をお届けしています…。一人の人間として…、誠に断腸の思いではありますが、報道に携わる者としては…』
それは単純明快だった…。
金で繋がった若い男女の結合という儀式は、かくもインモラルなコントラストで、かつてないエクスタシーを迎えたのだから。
💖💖💖
”コレ…、いいわ。ソフトなSMなんかの比じゃない…。この刺激…、究極だわ…”
”あ～～、なんなの、コレ…。こんなシゲキ…、この世にあるなんて…。海の向こう側の戦争ってこうもバクバクするの❓なんで…❓❓しかも…！客の持ち金でこんな極で曲なエッチ気分味わえるんですもん❣サイコーよ、うふふ…”
💖💖💖
人を殺すことをもはや統計として自己制御を放棄、狂気に駆られた独裁者の愚行…。
その天文学的な人の命が失われた生報道、リアルショックを背に、二人のニッポン人男女は単なる性欲の証たる白い排出液体を恍惚とした表情で眺めていた。
その一滴を以って、到達成就させたキョ―キな情事の対価は、地に落ちた〇ーブルの70倍というクソな円という紙切れが担っていた…。
FIN
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