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「ロア、酷いよ。自分が黒の甲冑を来た黒騎士だからってその言い方はないだろ? 僕だって戦っているんだから」
「そうだな。毒草を食わせたり、痺れ薬を相手にぶっかけたり、大活躍してくれたよな。まあ、そいつらの息の根を止めたのはこの俺様だがな」
「何だよその言い方!」
「ふたりとも、落ち着けよ。そんな言い争いより、僕がいなくなるって事の方が」
「はいはい、ハルトだってどうせ勇者の自分が抜けたらみんなが困ると思って言っているんだろう? 卒業でも何でも勝手にすればいい」
「待って」
それまで黙ってみんなの言い争いを聞いていたミルメアがすっと前に進み出た。
「みんな、気がつかないの? ハルトは抜ける、とか、やめる、って言ったんじゃなくて卒業する、って言ったのよ」
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