遺書

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私は大空を飛んだ 鳥にはなれないだろうが あの真っ白で美しい 鳥にはきっとなれないだろうが 孤独がふたつに増える前に あなたかもしれない 私かもしれなくて そう、わからない人がいるだけ 病がふたつあることを 美しいと言われたくて 長く長く長く伸ばした爪が 愛しいあなたを傷つけるから 深く深く深く削りましょう 心までえぐる位 触れているのが愛なのか悪なのか 何も見えてはいなかった 何も何も 誰の気持ちも私の心すら 結局終わりまで 何も見えてはいなかった
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