2#捕らわれたどら猫

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 ぐるるる~~~~きゅるるる~~~・・・  腹へった・・・  喧嘩に敗れてから、俺は何も食って無い事に気付いた。  俺って今までどうやって食い繋いでたっけ?  人間の家に忍び込んで、魚をくすねたっけ?  カラスと格闘しながら、生ゴミを漁ってたって?  心優しい人間に食い物を分けて貰ったっけ?  俺ってボス猫ぶってて、本当はこんなにも弱いとは独りの猫になって、本当に侘しいぜ・・・  腹へった・・・  腹へった・・・  腹へった・・・  腹へった・・・  クンカクンカクンカクンカ。  あ、美味しそうな匂い。  何処から匂ってくるんだろうなぁ~~~~?!  俺は余りの豊潤な匂いだったので興奮して鼻の穴をパンパンにして、その誘惑にその脚をなすがままにフラフラと誘導された。  美味しそうな・・・美味しそうな・・・  くんかくんかくんかくんか・・・  ぱしゃっ!!  えっ?!  突然、金属がぶつかる音が目の前で起きた時はもう遅かった・・・  しまったーーーーー!!  俺は人間の仕掛けた罠にかかってしまった!!  パニックになった。  爪で掻いても、体当たりしてもびくともしない。  そうだよ・・・俺は今まで人間のものをくすねて生き延びようとしてきた天罰なんだ・・・  俺は死ぬんだ。人間に殺されるんだ。  因果応報。そういう運命。  俺はここで死ぬんだ。もう諦めた。  寝転んだ。もう抵抗はしない。  俺はどうせ死ぬんだ。さあ、人間どもよ!俺をさっさと殺せ・・・!!  1時間過ぎた。  2時間過ぎた。  まだ誰も来ない。  いい加減腹が減ったが、そんな事はどうでもいい。  なーんだ。ここで餓死か。  まあ、それもいい。  もうどうでもいいや。  また1時間、2時間と時は過ぎていく。  かちゃっ。  捕獲檻の扉が開いた。  ああ・・・年貢の納め時か。  
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