SF的妄想

3/3
前へ
/4ページ
次へ
3の可能性は無数に分岐しうる。  3.1 それは髪の毛に擬態した生物である。  3.2 それは毛髪のように見えるが、実は無数のマイクロマシンの連接体である。  3.3 実は私がアパートの一室と認識しているこの空間は巨大な生物の体表上にあり、毛髪に見えるものはその体毛である。  3.4 40センチほどの線分に分断されているために毛髪のように見えるが、それは空間のゆがみのためであり、実はこれは宇宙を貫く長大なストリングである。  そのほか検証すべき仮説は数多くあるが、いずれにしてもこの空間は平凡なアパートの一室というにはあまりに危険であるように思う。  
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加