初めまして僕の運命

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初めまして僕の運命

その日は大学のサークルの飲みで帰りが遅くなっていてほろ酔いで良い気分だった気がする。 『…へへへ』 大学で入学した時から気になっていたサークルの美女と某SNSの連絡先を交換した為浮かれ足だった。彼女曰く最近彼氏と別れた為飲み会に来て気分転換したかったんだと。 確かにこの前まで大学1のイケメンと付き合い始めた三ヶ月前以降彼女はサークルにはめっきり顔を出さなかった。 「私って男見る目無いんだよね」 そう力無く笑う彼女に俺の胸は貫いた。この子には笑顔でいて欲しいと。 散々イケメン元彼の愚痴を聞いてやり彼女の良いところを褒めると彼女が嬉しそうに微笑んだ。 「二宮君て優しいね。」 好きになっちゃいそう。 そう耳元で囁かれた時俺は一気に全身に雷でも落ちたのかと錯乱した。 因みに終始それを見ていた皆は冷視線。ゴミでも見るような目でこちらを見ていたらしい。でも俺は女郎蜘蛛に囚われた餌よろしく捕食される前だったので気が付かなかったのだ。 やれ彼女の事をビッチだのとほざく男達の声など聞かん。 俺は彼女と付き合いたいんだ!!
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