初めまして僕の運命

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「今度は2人っきりで会おうね」 そう帰り際に言われた言葉に浮かれつつ鼻歌交じりで帰る俺。 あぁ、今日はなんて良い日なんだろう… にやけっぱなしで帰っている為終電に乗った時も周りの目が冷たかった事。 まだ肌寒い夜道を暫く歩いていると酔いが醒めた。 もう少し歩けば自宅に着く。 マンションが見えてきた俺は少しだけ小走りしようとして、止めた。 『はぁ?』 「…ん」 なぜならゴミ捨て場に寝ている男が居たからだ。いや、幾ら昼間が暖かくなってきたからと言えど夜は外で寝たら風邪ひくだろう。 気持ち良さそうに寝ているところ悪いが起こしてやらねば。 『おーい』 俺は男の身体を揺さぶる。 て、ちょっと待て。 俺は揺さぶってからその顔に見え覚えがあることに気が付いた。 コイツ確か学校一のイケメンじゃねぇか!言わば俺の恋敵!声掛けて損したと内心面食らうもイケメンは俺と同じく、いや俺以上に泥酔しており滅多な事が無いと起きそうもない。 『…まじかぁー』
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