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ニート女子
私が起きるのは、昼2時過ぎだ。
日々のルーティンは、夜8時からお気に入りのゲーム配信を見て、そのあと一晩中オンラインゲームをやって朝7時に眠りにつくというもの。
完全なる昼夜逆転生活。
いつから、こんなふうになっちゃったんだろう。
父が元気だった頃は、生産的活動は何もしていなかったとはいえ、朝起きたら一応着替えていた。パジャマからジャージだけども。
三食キチンと食べていたし、お風呂も毎日入っていた。
夜も、日付変わる前には眠っていた。
数少ない友だちとも、メッセージのやり取りも欠かさなかった。
状況が変わったのは、父が病気になった頃。
母が父にかかりきりになってから、私はなーんもしなくなったと思う。父のせいにする気はないけども。
朝起きたら、すぐスマホ。
朝食も昼食も、食べたり食べなかったり。
父の病は予想外に重篤で、入院して二ヶ月ほどで亡くなってしまった。
当時、私は二十歳。
通信制高校を卒業して、しばらく経った頃だった。
それから五年。
今度は母が亡くなってしまうなんて。
この五年間、引きこもりだった私は、しばらく家で泣き続けることしか出来ない。
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