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漆黒の海王 カーミヤ
そこで多木はふうと息を吐いた。
「残念だけど色々とリミットのようね。あと200字しかないし」
そろそろ私の出番のようだ。
前に一歩踏み出して口を開く。
「日本の皆様こんにちは。
私は異世界から来たカーミヤと申します。
侵略に来たのではありません。平和的な交流のために来ました。
あ、これおみやげの金平糖です。海苔にしようかと迷ったのですが、金平糖の方がいいような気がしまして」
私の言葉に多木は感涙を落とした。
「あなたは救世主よ。色々な意味で」
それから皆で一緒に金平糖をボリボリと食べた。
とても平和的な甘さだった。
どこかから「あ、十勇者を七勇者に直しておかないと」というような声が聞こえたような気がした。
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