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サファー・ウム・ジブリール
ラシードの一番上の兄。故人。
皇家には珍しい白い肌をしていて、先祖返りと言われている。
次期皇帝として期待されていた。
本人も勉強に励んでいたが、剣術は苦手で、部屋で勉強するか、読書をする方が合っていると思っていた。
年の離れた二人の弟をとても可愛がっていて、家臣や国民にも優しく、人気が高い皇太子だったが、派閥争いで、毒殺される。
彼の使う銅製のコップに毒が仕込まれていて、苦しみ悶える様子をラシード達は見ている。
葬儀はたくさんの国民が参列した。
婚約者もおらず、留学して知見を広げるという夢もあったが、全て叶うことはなくなった。
ラシードは大人になってから、兄の日記で、薬草や毒草について書かれた本が図書室に多く取り寄せていたことを知る。
これが兄の毒殺事件を判明させる手がかりとなり、関与した人物は処断や追放などの処分が下された。
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