Everyone Must Be Killed

Talk About Harbingers

ことの起こりは紀元後すぐ、イエスが復活した少し後ほどだっただろうか。

イエスの使徒たちはその教えを広めるため、世界に散っていった。各国の独自の宗教を否定し、画一的な信仰を布教した。1000年、2000年後にどのような世界になるかも考えずに神の名に於いて、宗教と文化とそれからなる独自性を破壊していった。

政治や国家の機能の概念が広まるにつれて、その教えは一種の娯楽のようにまで扱われていった。共通言語として存在しているからこそ、さまざまな人々を良くも悪くも繋げた。

しかし、中には生まれた地域発祥の宗教を、神を信じ続ける人々がいた。それはヨーロッパに、アフリカに、アジアに、アメリカに。国家や人種に関係なく、尻軽のように繋がってゆくイエスの信仰とは違う断絶の、孤立の信仰。

先駆者の起源はそこにあるとされている。