【満1年】6月

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よく話を聞いてみると、 パパが家から出ていった時はユキが学校に行っている間で、バイバイもしないで居なくなっちゃってた でも近くに住んでてすぐ会えるから、まぁ良いかと思った だけど次は、いつの間にか島に行っちゃった 2回も黙ってユキのことは置いていったのに、おじいちゃん達には家も買って一緒に住んでる だから、ユキはパパに捨てられたような気がしている それが悲しいし寂しい ということだった。 これを聞いて私は、配慮が足りなかったなと反省したよ。 ヨッチとマーの場合は、おできの傍若無人な振る舞いで直接被害を受けてきているし、色々と試行錯誤した末に辿り着いた家族のカタチであることを重々承知している。 ユキがコロナ療養中に、ずれたラインを寄越していつの間にか島に引っ越していて、新居から浮かれた様子の電話をしてきたのも「最後までホントにパパらしいね」とヨッチとマーは笑ったけれど、ユキは違う。 そんなユキにとっては、パパからの誘いは嬉しいだろうし会いたいよね。
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