入れ替わり

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「ふうちゃんに、こんなにされて」 自分でも分かるくらいに、私は濡れていて。 この人はそう言うけど、私をこんな風にしたのは、永倉さんじゃなくて、この人。 永倉さんとした後、私はシャワーを浴びて、しっかりとそれを洗い流していたから。 「ふうちゃん、やっぱり激しいの? 気持ち良かった?」 そう訊いて来るくせに、私が答えられないくらいに、指を私の中に沈めて、動かしている。 やっぱり、この人、慣れてるよな。 すぐに達してしまいそうで、そうなる前に反射的に座り込んでしまった。 だから、一枝さんも引き摺られたように床に膝をついてしまう。 一枝さんは、私の中から指を引き抜いたけど、まだその指は私のパンツの中で。 その指先が、敏感な場所に触れていて、 わざと、少し撫でるように動かして来る。 「――弟が抱いた後に、とか、嫌じゃないんですか?」 ちょっとそれが気になり、訊いてしまう。 普通は、嫌だろう。 「俺、昔からふうちゃんが口を付けたペットボトルのジュースとか、 平気で飲めたから」 そう、不敵に笑う。
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