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なれるかどうかは正直な所微妙な話だ。
本日のライブ入場者数は過去と比べると悪くはないけれども良くはないと言った所の数値。
一先ず収録に使う機材類を真っ先に安全な場所へと避難させる
画面の前に居る美少女は私の動作に合わせて、瞬きをし、表情の移り変わりはは少し過剰と思えるくらいコミカルに動く。
「やべ……」
ディスプレイに取り付けたカメラの電源を消すと、金髪ツインテールの彼女は見るものを魅了する素敵な笑顔でこちらを見つめていた。
人気急上昇中(自称)の女子高校生アイドル-望月 小夜-は電子の海を駆け巡る仮の姿
現実世界では、いまいち冴えない人物であるのは言うまでもない
私の名前は 冬木 和乃香 二十四歳 独身
「明日のサムネイル、何も考えてねーや……」
…インターネットには様々な配信者がいるけれども、こうして自分がやってみるとなると、想像だにしない程の苦労が待ち受けてるとは…
子供の時の夢で(アイドル)とか(飛行機のパイロット)とかあるけれども、テレビや最前線で取り上げられるのは数え切れないほどの努力を積み上げて、成功した華の部分でしかないのは言うまでもない。
昨今では携帯とパソコンさえあれば、動画撮影や投稿・編集などが、どんな人でも動画配信サイトYoutubeのスタートラインに立つことが出来る時代ではあるものの
成功する存在と言うのは、限られた狭き門を潜り抜けなければならない……。
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