-大橋と海の見える街で出会うバーチャルシンガ-

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彼女は首を横に振ってくれた。 [配信を始めるきっかけとかってあったんですか?] 「きっかけ、かぁ……話せば長くなるから、何か飲み物とかお菓子用意するよ」 そういうと瑠菜はコクリと頷きながら、リュックに手をかける。 テーブルの上には私の好きなチョコレートビスケットをお皿に乗せ、 セールの時に大量購入した、抹茶ラテを二人分用意した。 瑠菜に確認を取ったところ、彼女も抹茶ラテが好きだと言う事で一安心。 [はやく!はやく!] 「まぁまぁ、そう慌てるな」 私は腕時計を確認した後、ゆっくりと話し始めた。 お昼の時間帯でもあるから、可能な限り簡潔にはまとめるつもりだけど……
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