-大橋と海の見える街で出会うバーチャルシンガ-

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[そこからは、生活がまともに…?] 「もーちょっと時間がかかるかな、と言うかこんな話聞いててつまらなくないか?」 [ううん、和乃香のこともっと深く知りたいから] 「ここは知らなくても別に良いとは思うんだけど」 と私は恐る恐る彼女に問うてみると、案の定瑠菜は首を左右に振った。 どうやら、この話は最後までしないといけなさそうだ、瑠菜が飽きている様子ならかなり端折る事が出来たのだけれど、それだと私が上手く話しをまとめきれるかと言うと自信がないのでありがたいと言えばありがたいのだけど。 インスタントラーメンが底をつき始めたので、買い足しに行くために身だしなみを必要最低限整えスーパーに行き、調理の簡単な物を買いこんだ。 次にラーメンだけじゃなく、カレーミールやレトルトカレー・冷凍チャーハン、最近はレンチンで食べられる弁当的な物もあると言う事を知って、それらを一気買いして、また籠城生活の繰り返しだった。 気休め程度にお米も二キロ買って帰ったのは覚えている、秋だと言うのに日差しが厳しく、家に帰ると汗だくになったからね。 流石に気持ち悪くなり、速攻でシャワーを浴びた。 あまりじゃないけど、最初の二週間はろくにお風呂にも入れなかったんだ。 久しぶりの入浴はとても気持ちよく、綺麗な服に袖を通すと、着実に目が冴えていって。 一先ず、堕落しきった部屋におさらばするため、大掃除をした。 そこから何をすれば良いのか解らず、半年以上稼働していなかった、私物のパソコンに電源を入れた。
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