0人が本棚に入れています
本棚に追加
誕生日まであと3日
「飲まないとやってられんぜよ」
「あんまり飲みすぎるなよ」
「あー就活しんどい。……深月はもう決まったのか」
「うん。第一志望内定出た」
「けっ、勝ち組は人生ヌルゲーで良いですな」
「俺は去年から長期インターンとか行ってたからな」
「それなら内定何個か持ってるでしょ。1個くらい誕プレでくれよ」
「とっくに本命以外は断ったよ」
「薄情者!」
「誕生日に犯罪をプレゼントする方が終わってるだろ、人として」
「あー今もし猗窩座から勧誘受けたら喜んで無限城に就職しちゃうわ」
「ブラック企業に心臓捧げるくらいならなまぽ受給者に、俺はなる!とか言ってなかったか」
「俺はこう見えてパワハラ耐性ついてるから鬼とか天職なのよ。とはいえブラックなのには変わらないか。今から大学院目指そうかな」
「学費どうするよ」
「心配するな、親に頼ったりなんかはしない。バイト増やして、あと深月の給料の10%を振り込んでもらえたら、何とか生きていけそう」
「何で俺が朝陽の生活保護費用払わなきゃならん。ま、このまま折れずにやってれば朝陽なら何とかなると思うよ。根拠ないけど」
「何の慰めにもならないね!誕生日までには一つくらい内定貰えてる計画だったのになぁ」
「なんか、スマホ通知きてるよ」
「あ、ほんとだ。……二次面接通った」
「やったじゃん。次、最終?」
「……うん。うええええやばいやばい!初めて最終だからここまできて落ちたら流石に泣いちゃうかも〜。深月、俺の替え玉お願い」
「まだ双子なら何とかなるっていう虚構を信じてたんだ。ま、がんばれって」
最初のコメントを投稿しよう!