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イントロ【Intro
輝き始めた朝が、窓をノックした気がして目を覚ました。
どんな思い出を積み重ねていく学生生活になるのだろう?
確実に今、俺の未来が動き出したのだ。
我が青春に悔い無し!と胸を張って言える4年間にしたいと誓った。
地元福岡からバイクに乗り、あちこち旅しながらこの所沢へやってきた。
父親からは大学生を楽しんでこいと送り出された。
念願だった早稲田にある大学に合格して、事前に母親とこの部屋を契約している。
母は短大の二年間を、この所沢で過ごしたらしく「懐かしい……」を連発しながら一緒に部屋を探してくれた。
「所沢は殆ど東京よ」と意味不明な事を言ったが、ここは間違い無く埼玉県だ。
しかし通学にはそれほど苦は感じない距離だし、電車は特急もあって便利だ。
1LDKの部屋はややデザイナーズマンション風でコンクリートの打ちっ放しの壁が気に入っている。
夜でもギターを弾く事を考慮して、この部屋にした。
父親は福岡で工務店をやっている、すでに兄が手伝っていて10名ほどの社員がいる。
しかし、実権は母親が握っていて、アルバイトばかりの学生生活にならないように、仕送りも多めにしてくれた。
本当に恵まれてると思い感謝している。
これからおそらく、楽しいはずの一人暮らしと学生生活が始まるのだ。
期待はやはり膨らんでしまう。
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