容態の急変

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【もう、ここまで来てしまっては、どうしようもありません】…と。   それは、遠回しに“母の死”を宣告していた。     母の意識はもうろうとし、僕の問い掛けにも反応が薄い。   父は、僕に1枚の紙を見せてきた。   【お母さんの声が聞き取りにくくなったから紙に書いてもらったんや】と。   その紙には、赤ちゃんが殴り書きしたような物が書いてあった。
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