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序章 私から母への手紙
拝啓、母へ
私を置いていった貴女に伝えたいことがあります。
お父さんが事故で死んでしばらくして、貴女は私を置いて逝ってしまいましたね?
その時の私の気持ち、貴女に分かりますか? 分からないですよね?
私が小学生だった頃に、幼馴染の美香と喧嘩して大切にしていたクマのぬいぐるみを森に捨てた時も、貴女は私を責めるばかりで、当時の私の気持ちなんてこれっぽっちも理解してくれなかった。あの時美香だって、大事にしていた鳥のぬいぐるみを森に捨てたのに……。ずっとその時のことが頭から離れませんでした。
でも今はもう違います。
私には仲間が出来たのですから、貴女を追って私も逝こうとしたけれど、今は一緒に暮らしています。
もう死んでしまった貴女に返事は書けないでしょうが、どうもこの森では貴女に会える予感がしています。
それではまた。
貴女に愛されなかった娘より
追伸……森の仲間たちは皆良い人です!!
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