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迎えた卒業式
「姫花!でっ、先輩とどうなったの?」
夏希が興味津々に聞いてきた
「ふふ…秘密だよ~」
「なにそれ~」
と笑いながら話していると
「姫花!」
と呼ぶ声がした
「瑛音先輩!」
姫花はみんなの前では、瑛音先輩と呼んでいる
瑛音の前まで行くと
「卒業おめでとうございます!」
と笑顔で伝えた
「ありがとう!姫花、これやるよ!」
と瑛音は自分のネクタイを取ると姫花に渡した
「お前、明日からこれをしろよ!」
と話していると、少し離れた所から見ていた夏希が
「え~やっぱり、そういう事だったんだね~」
へ~!とニヤニヤしながら近付いてきた
「瑛音先輩!姫花!おめでとうございます!」
夏希が2人に笑顔で伝えたのだった
「あっ!瑛音先輩はどちらの大学に行かれるのですか?」
夏希が聞くと
「オレは、ここの大学だよ!」
それを聞いた姫花が
「え~!!!」
と絶叫したのだった
「あれ?オレ、言わなかったっけ?オレは器用じゃないから、勉強とスポーツ両方はムリだって。だから、勉強と姫花を選んだ」
瑛音がニコニコしながら姫花に言うと
「そんなの聞いてないです。私はてっきり先輩は遠くの大学に行くと思って…」
照れながら…でも、泣きそうな声で瑛音に伝える
「ごめん…姫花と一緒に居たかったから…来年、待ってるから!お前が大学に来るの…」
と姫花を抱きしめた
「…はい。必ず合格しますから!」
姫花がそう言うと
「当たり前だろ…オレが勉強を教えるんだから…」
瑛音が姫花の耳元で呟いたのだった
END
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