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久しぶりに晴れた青空。傘やさんは、店の入り口に傘を干していました。緑色の芝生の上に、傘が3本並んでいます。
透明な傘は、陽の光を受けて、キラキラと輝いていました。
「久しぶりのお天気。傘を干すのは気持ちがいいわね。もっと干したいけど、お庭が小さいからこれが限界ね。」
おばあさんが着ている青い小花のワンピースが、ふわりと風に揺れました。スカートが透明な傘に透けて、まるで小さな青いお花が咲いたような傘に見えます。
「うゎー、綺麗ね!青いお花畑!」
かわいらしい声がしたと思ったら、薄桃色の着物を着たお母さんと白いワンピースを着た女の子がお庭を眺めています。
おばあさんはにっこりと微笑みながら、二人に軽く会釈しました。
そうか、卒業式・・・。今日は、3月だから、もうそんな時期かもしれないなぁ・・。
おばあさんがそう思ったのは、お母さんの手提げ袋の中から、卒業証書の入った黒い筒が見えたからでした。金色の卒業証書という文字が光っています。
「ママ、傘、見てきていい?」
女の子がお母さんを見上げています。
「お庭に入っていいですか?」
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