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次候~桃始笑 (ももはじめてわらう)
3/11
今朝も土手に行きました。藪の中で若い(たぶん)うぐいすが一生懸命鳴き方練習をしていました。
思わず(心の中で)声援を送りました。
うぐいすの藪の外より鑑賞す
動画がアップできないのが残念です。
ビデオを撮り終えて、身動きした途端、
白鷺や波紋を引いて飛び去りぬ
3/12
今日も早起きです。細い道でいい出会いがありました。
微かなる風を染めるや紅の梅
梅でいいんでしょうか。ご教示願います。
橋を渡って千葉県に行ってみます。こっちの土手には菜の花が咲いています。
菜の花を我が住む方へ招きたし
木曜日に渡し場の写真を撮っていたのですが、うまく句にできませんでした。
春暁や渡し場の渡さぬと宣告す
苦しまぎれの一句です。
色合いの違う梅も昨日撮ったものです。個性なんて言葉を使おうとして詰まってました。
花咲いて梅それぞれの個性かな
同じ道を通るのが嫌だという、山行で遭難確率の高い性格です。橋がなかなかありません。行って帰って2本の間に線路は4本もあります。疲れてくると記憶と幻想がごっちゃになってきます。
春の神彼女の指に触れしこと
春のビオラ目の輝きは信頼か
3/13
歳時記を見ていたら春の季語にはまぐりがありました。
蛤の小さきを歎ず回転寿司
実体験です。
今日は自転車でちょっと離れた街へ行きました。なんか運動癖がついてるみたいです。
人少なく咲く花多き街に住みたし
句も写真も投げやりです。
3/12の夜、東大寺の二月堂でお水取りが行われます。若狭の遠敷(おにう)明神が漁をしていて二月堂に遅参したのを悔いて、二月堂に清水を湧き出させたという言い伝えがあるそうです。
水を運んだと解釈されているようですが、閼伽井屋の中の井戸水を汲んでいるので、若狭と水脈が繋がっていると信じられてきました。かつて小浜を訪れた際もそう聞きました。運搬を言うなら魚との関係も注意すべきだと思います。「遠敷河を領して魚を取りて遅参す」と二月堂縁起には記載があるようですから。
春の水深きを通り都へと
3/14
昔のサントリーのCMで、春に帰れなかった雁が浜に置いてあった枝を拾い、供養に焚いて、風呂にする風習が紹介されていました。青森の外ケ浜だそうで、季語に採られています。
雁風呂のぬるきを喜ぶ民ならん
中国の北方民族がぶらんこ、鞦韆に乗って春の女神を呼んだので、春の季語になっているようです。
ぶらんこや君さかさまに見えるまで
桜餅が店頭に並んでいます。関東と関西で違いますが、みなさんはどちらがお好きですか。
わたしは両方味わうのがいいと思います。どちらもご利益がありそうです。
桜餅長命寺と道明寺
3/15
引き続き歳時記を見ながら詠んでいきます。和歌で言う題詠のようなものです。
しらす干し目にさざ波を宿しけり
しじみ汁証とばかりに黒き砂
バタバタと風にはためく春コート
春昼という季語には、うとうとと眠りを誘われる心地よさと、どことなくけだるさも感じられます。ウマ娘に取材しました。
春昼や楽し長し新育成
春の日という季語は春の一日という意味ですが、わたしが使っている歳時記には、明るい日差しが感じられるとのことです。ヘブバンに材を採ってみました。
春の日やダンジョン深く潜りけむ
春の暮れは、日ごとに日の暮れるのが遅くなり駘蕩とした気分が漂うとあります。
春の暮れ古きドラマを流しおり
「春宵一刻値千金」というように、春の宵はどことなく艶めいていて、華やぎが感じられます。
春宵や空想の果て香を焚く
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