変わった趣味を持った

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僕は変わった趣味を持っている。 自分は変わってないような気もするが周りかわは気持ち悪いみたいだ。 僕は「分からない」とつぶやき、湿ったドアを開けた。 ふわりと首もとに通った古びた本の匂い、 ホコリまみれその部屋のすみには新しくもない人骨の本が置かれている。 そう、僕は人骨が好きなんだ。 その魅力は計り知れないくらいもので好奇心を掻き立てては止めどなく描く手。 一つかいた線からは微かに残る手脂と悩むに絶えない一人の絵描きの姿はまさに綺麗だった。 いつまでも完成しない人骨を描くは無理に すぎないと言うのに だから僕は手を止めて傍観者になり、またその魅力に溺れた。 湿ったドアにもたれながら。
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