新しい真実

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新しい真実

 戦争も一段落してまとまった情報収集が出来るようになってきた昨今、私はずっと調べていて確証を得る事が出来なかったものがある。それは、ウクライナ軍がウクライナ人を攻撃しているという情報だ。  今これだけを聞けばそれはロシアのフェイクだと思う人間が居るだろう。しかしこの話、実は3年前からある話なのだ。残念ながらこういう情勢下になってからその動画や情報はなくなってしまったのだが、また新たにそれを裏付ける情報が入って来た。  病院を空爆されたと言っている妊婦、マリアンナさんをご存じであろうか? マリウポリの小児科病院を空爆されたとして泣を流す妊婦や子供の中で、インタビューを受けた一人としてマリアンナさんは居た。探せば日本のニュースでも一瞬だけ出てきて居るものもある。  そんなマリアンナさんだが、ロシアのインタビューであれは空爆ではなかったと答えた。そしてそこで語ったのは普段から空爆の音を耳にしていたマリアンナさんや他の妊婦さん達はそれが空爆ではなく砲撃だと気付いていたそうだ。あまり馴染みない人には分からない話であろうが、初見でもない限り空爆と砲撃の違いは簡単に別の物だと判断出来る。そしてここからが重要な話だが、砲撃されて病院が攻撃されて十数分で記者達が押し入って来たそうだ。それを裏付ける情報として、取材を行った現場では砲撃した跡がまだ煙を立てていた、またどういう訳か攻撃される前から病院へカメラを向けている映像まであった始末だ。  あまりに手際が良い。が、これだけならロシアのフェイクという事で片付ける人も多いのではないだろうか?  だが実はこの情報を私が得たのはロシアの情報番組からではない。私はこの報道をイタリアの情報番組から知り得たのだ。  イタリアは当然ロシアを批判している国であり、日本程でないにしてもロシア側の情報は殆ど遮断しているだろう。つまりこれが何を意味するかといえば、マリアンナさんの発言は中立的なもので、ロシア側でもウクライナ側でもなく実体験を淡々と語っているだけなのだ。  更に言うのならヨーロッパはこの情勢が長く事によるロシアからのエネルギーを止められる懸念もあり実際胸の内ではこの紛争に巻き込まれたくはないのだ。  それがNATOなどという枠に“治まる”が故に、脱したい紛争に乗り気な体裁を見せなければならないのである。  それを事実として裏付ける要因として、ドイツは未だに支援を渋っているという現状すらある。  それはエネルギー停止による原油高騰という未来が見えているからという事に他ならないのではないだろうか?
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