小説 王女モドキ物語~ルウォラ・ロネイと行動を共に~

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[1466] 小説 王女モドキ物語~ルウォラ・ロネイと行動を共に~ ここはひとよらずの森という森林地帯だ。 どこもかしこも木がいっぱい。 そんなところで物思いにふける王女モドキ。 私は、悩ましいことがあるとき、いつだって大切な欠かすことが許されないキラメアに悩み相談されている姿を思い浮かべる。 暖炉のある部屋で二人で斜めに向かい合い、座って。 彼女は、こう言う 「王女モドキ様、こう言う悩みがあるんです、どうすればいい?」 そうやって自分の悩みをキラメアが悩んでいることにして、なんて提案するか考える。 そうすれば、良い答えが出る。 王女モドキは、空を見て、静かに深呼吸した。 昔、彼女が生きていた時は、本当に暖炉の部屋でよく悩みを聞いていろんな提案をしたものだ…… 「王女モドキさん、何してるんですか?行きますよ」 二本の剣が迫る。王女モドキは、白い上着を風にはためかせながら、後ろに跳び回避する。 今の彼は、黒髪の男性の姿、運動神経は、なかなかのものだ。 「ルウォラ姫、びっくり、するじゃないか」 「モドちゃんが、集中してないからですよ」 かつてのライバルの孫娘が目の前で二刀流の剣を構えている。 金髪に青い目、そこまでは、かつてのライバルと変わらない。が、彼女は、紫色の前髪を持っている。前髪右側の一部分が紫だ。 王家は、基本的に、紫色の髪を生まれつき持っている魔力が強いほどより、紫になる。 彼女もまた、王家の女性だ。 「では、姫さんいこうか。剣土国の広場に」 二人は、ひとよらずの森から剣土国(けんどこく)に入り、広場にたった。 姫さんが、壁の警備を一部解いてくれているため、王女モドキも入れた。 そして、何度目のデモ活動だろう。 ていかく・こえとも、共に行ったことがある。 「ひとよらずになった人間にも、人権を与えてほしい」 何度も言った。だが、民衆はなかなか、演説を聞いて戦うのをやめてくれない。 時に魔法が飛び交い王女モドキは、何度も倒されかけた。 あくまでも平和的に、王女モドキは、手を一切だしておらず、脅迫や暴力を使っていない。 だが、街を王女モドキが何も考えず歩ける日は遠そうだ。 さて、王女モドキは、家に帰ろうと国を出る。ルウォラも一緒に森に入って、住み家の屋敷に向かった。 王女モドキは、暖炉の前でくつろいだ、ゆらゆら炎動いて綺麗。 王女モドキは、もう、人として扱ってもらうことをあきらめた。 その日の夜、ルウォラは、いつの間にかいなくなっており、王女モドキは、国を守る剣団に捕まり、森の中で、これは、罰だと言われ、心臓を一突きされ、液体のように地面に吸収されていった。
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