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「あんまりだ!」
「長老、私達はこのお城に仕える意味があるのでしょうか⁉」
「落ち着け、みんな。我々の仕事はどれも重要だ。国の内外の情報を集めるのも、まとめてすぐに必要な時に取り出せるようにしておくのも、城を守るための手立てを考えるのも、民の相談にのるのも何ひとつとして欠けてはならん」
「ですが!」
憤りを抑えきれない仲間たちの顔を見た長老は少し考え込んで、ひとつ頷いた。にっこりと笑って一言。
「では、みなでいなくなってみよう」
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