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「いないぞ。そんなにカメの足で動けるはずはないのに」
「誰かがかくまっているのか?」
「王様のおぼえめでたくないカメを助けるものなどいるものか」
「そうだよなぁ……」
わいわいと騒いでいる家来のすぐ下の石がたくさん転がっている川べりに苔むした石もごろごろと。みなさんは気付くでしょうか。そうカメが石に紛れて転がって隠れているのです。もちろん、城から来た家来は気付かずにカメを探しに歩き去って行きました。
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