カウンセリングの先生

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真っ暗だ 僕は目が見えない見えないだけかもしれない 怖い、悲しい。 足からドンドン冷たくなり感覚が鈍くなるのがわかった。 どうすればここから抜けられるのだろうか? ずっとこのままで死んじゃうじゃないか? とにかく怖かった、怖かった。 レインコートの端っこが擦れていく 何時間歩いたんだろ? ふと手からベトベトした感触がした。 汚い、気持ち悪い!! 僕は"何か"を急いではらおうとして コケてしまった。 『ズリッ』 感覚が分からないせいなのか、床は硬く鋭い 細かな針でできていた。 肉まで剥がれてしまった 痛いより熱く、鉄の匂いが全身を包むほどに血が出る。 自分の息で更に熱くなり、やがて痛いに変わった。 それでも、体を起こし前へと進む いてっ 何かの壁にあたった。 その壁からは光が少しだけこぼれていた よく見るとそれは ドアだった。
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