Seen4 危険な鑑賞会

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『あ、あん…ひぅ』 再び中に激しく出し入れされる指の映像が始まる。 ひとりで見るのも恥ずかしいけど、二人で見るのはもっと恥ずかしくて思わず目を逸らしてしまう。 「ね、ねぇ…」 「ん?」 「こ、これ…痛くないの?」 「んー、多分気持ちいいんだと思うよ?まあ俺男だから知らないけど。」 「そ…っか、」 見た感じだと痛そうに見えるけれど、女の人は『気持ちいい』って言ってるし…見るのと、実際されるのとではやっぱり感覚が違うのかもしれない。 しばらくして女性の体がビクンと跳ねた。 その直後に指を抜いた男性を不思議に思っていると、 「今のイクっていうんだけど。」 「イク?」 「うん、気持ちよさの絶頂…っていうのかな?口で説明すんの難しいけど、とりあえず気持ちいいと体ピクピク痙攣したりするから。まあ演技の参考までに教えとく。」 「…痙攣…、」 怖…っと思いながら、自分もビクッビクッと体を動かして「こんな感じですか?」と昴くんの方を振り返ると、キョトンとした顔をさせてから爆笑された。 「ふははっ、いきなり何かと思った。」 「え?…だ、だって、演技の勉強…だし、」 「今のじゃ打ち上げられた魚だよね。…くく、」 「ええ…?…難しい…、」 真剣にやったのに爆笑された私はシュンと肩を落として不貞腐れる。 そんな私の頬をさらりと撫でた昴くんは「可愛さはトップレベルだったんだけどねぇ?」と謎の慰めの言葉を吐きながらこめかみにキスをしてくれた。
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