Seen4 危険な鑑賞会

30/36
前へ
/548ページ
次へ
チュ、チュ…と顔に、首筋に、鎖骨に…スタンプでも押すみたいに触れるだけのキスをしていく昴くんは、いつのまにか私の胸を大きな手のひらで覆った。 「…や、…待って、」 「ん、待つ。どした?」 「…あの…動画のおねぇさんみたいに、…おっぱい大きくないから恥ずかしい…。」 「別に大きさとか気にしないけど普通にある方だと思うよ?」 「で、でも…昴くん好みじゃないかもしれないし…、幻滅…されちゃうかも…だし、」 腕を胸の前でクロスして、土壇場でうじうじする私を困ったように笑った昴くんは、 「こら。」 「…っ、ん?!」 突き出していた私の下唇をガブリと噛んだ。 驚いて固まる私にふふっと笑いながらすぐに唇を離す。 「そうやって焦らさないの。美波のならどんなおっぱいでも愛でてあげるから。」 「ほ、本当…?」 「安心して差し出しな?」 「…、痛くしないでね…?」 蚊の鳴くような声でそう言って、恐る恐る無抵抗を示すように両手を上げた。 ずり上げられるスウェット。 男性に見せたことのない隠れるべき部分が…彼の茶色の双眼の前に投げ出される。 「…、」 「…昴、くん?」 「…こんな綺麗な形してて、よくもウジウジ焦らしてくれたよね。」 「…んっ、」 じっと私の乳房を見てから不服そうに私を見上げた昴くんは私の胸先をグリッと指先で押し込む。 その瞬間、くすぐったい刺激が突き抜けて、お腹のあたりがきゅうっと震えた。
/548ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1146人が本棚に入れています
本棚に追加