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絶えず与えられる刺激にピクンピクンと体が意図せず跳ねる。
「魚も可愛かったけど…気持ちよさに痙攣しちゃうみーちゃん、すこぶる可愛いね。えっろい。」
「あ…ぅう、」
耳元で囁きながら、細くて長い指先でコリコリ胸を弄ることをやめない昴くんに只々喘ぐことしかできない。
「あ、…や…すば…っくん、」
「そ、それね。ちゃんと覚えててよ?録音しとく?」
「はい、…んぅ、お願いします。」
「いや、しねーよ。馬鹿じゃん」
「…っ!?」
クツクツ笑う昴くんに目を見開く。
だ、だって…実践しなくてもこの声出せるように練習したほうがいいのかな?って思ったんだもん…!
いじけ眼で昴くんを見つめると、目を細めて頭を撫でながら「思い出したくなったらいつでも俺のとこおいで?」と笑ってくれて、
「うん…!そうする!ありがと、昴くん!」
「……」
たったそれだけですぐにご機嫌になっちゃう私…本当、昴くん大好きだな。
私の言葉に一瞬固まって、それから強く私を抱きしめた昴くん。
「あーもう、可愛い、美波ちゃん。
どうしよ、俺もこんなの初めてでどうしていいか分かんないや。」
「昴くん…?」
「みーちゃん、俺以外にこんなこと頼んだら絶対ダメだからね。絶対俺だけ。分かった?」
「ん。…分かった。絶対昴くんだけ。」
「…。」
この溢れるほどの愛おしさ。
この気持ちの名前を…多分私は知っている。
きっとそれは、…私が欲しくて欲しくて仕方なかった…
“恋心”なんだって。
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