Seen4 危険な鑑賞会

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恐る恐るこの先を拒否する私に、不満げな顔をする昴くんは、私のスウェットに潜る自分の手に視線を下げてゆっくり口を開く。 「…いいの?映画で撮影するのはこのあとのシーンだよ?」 「…っ、」 「美波が本当に知りたいのはこの先なんじゃないの?」 「…そ、だけど…っ、ん、」 低く、よく響く声。 下着の上から前後になぞられるソコが肌に当たるたび、ピクピクと腰が震えてしまう。 下着が使い物にならないほどに濡れてしまっていることがよく分かる。 漫画なんかで見たことはあったけど、本当にこうやって濡れるものなんだ…って初めて知った。 昴くんは指の動きをやめて、下着の上からピンポイントでグッと指を突き立てる。 「…ぁ、」 「こんな狭いとこにね。太いの入ってくんの。美波、ちゃんと想像できる?」 「…んっ、」 「この後この奥、トントンされんだよ? 指だけじゃない。さっきからお尻に当たってるこれが入ってくんの。」 「…や、…」 途中から気がついていた違和感。 昴くんの足に乗っていた私のお尻に当たっていた硬い感触は…つまり男性のアレだったらしい…。 かああっと一気に顔を赤くする私を楽しむように「覚えることいっぱいだね。美波」と目を細める昴くんは、格好いいのにどこか怖い。怖いのに…やっぱり惚れ惚れするほど格好いい。 「俺がぜーんぶ教えてあげる。美波を俺色に染めてあげる。」 「…す、昴…くん。」 「…大丈夫。優しくするから。嫌って言うほど優しく教えてあげる。」 「…」 私の乱れた髪を梳かして、耳にかけて。 「さ、美波。」 「…、」 「この先、…やる?…やらない?」 甘い声と甘い顔で首を傾げるなんて…昴くん、ズルすぎる。
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