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そのあと、ソファーの上で美波を抱えながら、緊張に震える唇にそっとキスをした。
これが彼女がプライベートで交わす最初のキスだと思えば、気分が高揚して、彼女の柔らかい唇の感触が愛おしくて。
何度も角度を変えて、中々終わらせないファーストキス。
余裕なく目を固く瞑る美波には酷だと思ったけど、口の力を抜くように指示をして、するりと舌を滑り込ませた。
「ん、っ、ふぁ、…っ、ぁ」
「ね、可愛い声出さないで?もっと教えたくなる。」
「…っ、だって、…ふぁ、」
耳元で甘く溶ける声に腰が震える。
ねぇ、キスだけで勃ちそうとか、マジでダサいからやめて?
心の中で苦笑いをこぼしながら、夢中で彼女の甘い口内を我が物顔で犯していく。
うわ、口の中小さ、柔らか。子どもみてぇ…
されるがままに舌を絡め取られる美波は力の入らなくなった体で必死に俺にしがみついてくる。
涙を浮かべて苦しそうな表情を見れば可哀想で、でももっと困った顔を見てみたくて…。
庇護欲と加虐心を同時に掻き立てられる。
腕の中にある細い肩はまるで守ることが当然のように愛おしくて、このまま閉じ込めておきたいとさえ思わせた。
…この子、こんなに可愛くて…本当に一人で生きてられてんの?
俺が保護したいんだけど、ダメかな。
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