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「…っふ、んんん、」
「…、」
ダメだ、美波息できてない。
早く解放してあげなくちゃ、そう思うのに1ミリも隙間を開けたくなくて彼女に無理させちゃってる。
やっとの思いで体を離したって言うのに、
「もう、私初めてなのに…、こんなの苦しいです…」
なんて、ぷくっと頬に空気を溜めて、眉を下げながらの上目遣い。
堪んない。本当、むしろわざとやってて欲しい。じゃなきゃおかしいじゃん。人間じゃなくて天使じゃん。
可愛すぎ、尊すぎ。保護決定。
「…なんつー、可愛いこと言うのかな…この子は…」
「…っ、や、…昴くん!」
発情しているのがバレないように、わざと彼女の鼻を摘んだんだけど、鼻自体も柔らかくて、もうどこもかしこも可愛いんだけど、この子。
天使か妖精か、多分その二択。
何をしていても、キラキラ輝いて見える美波をとにかく優しく甘やかしてあげたくて、子どもや犬に話しかけるような腑抜けた声でちゃんと鼻で息をするように教えてあげた。
でも、2回目のキスも上手く息ができなかった美波。
理由を聞いたら俺に鼻息かけたくなかったんだって。
…ねえ、可愛くない?
…改めて保護決定でしょ。一生可愛がってあげたい。
「目の前の子が可愛すぎて無事死亡した。」
「…え?!」
「責任とって墓建ててね、みーちゃん。」
「…え、…えっ?!どゆこと?」
俺の一方的な言葉にオドオドする姿も本当好き。
もう一緒にいるのが楽しすぎて笑い止まらない。
相当…ハマってるな…。俺、この子に。
それは一時的なものではない。ハマって、落ちて…抜け出せる気がしない。
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