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『あっ、…ああっ、」
「へ?!…ま、待って…?!わ、…わ、え、ほんとに入るの?!」
風呂場からリビングに戻る途中、漏れ聞こえてくる声。
それだけで、リビングで美波がどういう状況か容易に想像できてつい笑ってしまう。
キスの次はえっちのお勉強がしたいらしいあのポメラニアン。
彼女が何かするたびにいちいち俺が誘惑されているなんて考えてもいないだろう無知すぎる美波にちょっとした意地悪で一人でAVを鑑賞させてみた。
俺が風呂に入っている間、言いつけを守って停止せずに見続けていたらしいお利口な美波に頬を緩めながら「みーちゃん、どう?大人しく見れた?」なんて、白々しくリビングに入っていくと、
「ううう、昴くん……っ!」
「え、何。どしたの。」
今にも泣きそうな状態のポメラニアンが、勢いよくこちらに駆けてきて俺に縋りついた。
「お願いぃ、一回消してぇ、」
「え?…そんな刺激強いやつだった?割とノーマルそうなのを選んだんだけど。」
「ううう、ゆ、指が…体内に…、ううう、ホラー」
「…ふっ、はは、ホラーって。美波、やばいね。」
「…、」
うるうるした瞳で俺を見上げる美波。
本当にそういう知識が皆無らしい彼女の盛大な狼狽え方に思わず笑って頭を撫でる。
美波に片腕を回してパソコンに近づくと、美波はホラー映画でも見るように顔をこわばらしていて。
ああ、これは道のり長そうだな、なんてこっそり思いつつ、女優の穴に、激しく指を出し入れしているシーンで停止ボタンを押した。
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